『算法少女』を読み終えて


180922 杏ちゃんの一冊『算法少女 - 遠藤 寛子』
大好きな女優の杏さんがラジオ番組で紹介していた本です。
このラジオ番組ではたくさんの本が紹介されており、
どれも読んでみたくなりますが、今回手にとったのは
この本です。


実際、江戸時代に「算法少女」という本が出版されていたそう。
それをもとに著者が掘りおこした物語です。
江戸中期、庶民の間にも学問や知識への情熱が広がり
町の人の手で算法の本が出版されることもあったそうです。


現代のような数学(算数)という価値観ではなく、10代半ばの
少女が向きあうには周囲の理解があまりにない時代です。
困難とも向きあい、強い好奇心と誠実な心持ちがあふれた
この少女の振るまいがほほえましく感じられました。


作中にあった印象的な言葉です。
女であれ、男であれ、優れた才能を持っている人は
誰でも同じように重んじられなければならないと。
身分の低さや自分たちの仲間でないと
その才能を認めようとしない人が多いなど・・。


ふむ、
この時代ならではの狭い社会のありように
やるせなさを感じますが、逆に現代は広く自由に学びを
手に入れることができ、未来への進歩や可能性を
自分次第で手にすることができる有難さを改めて
感じました。
ひらがなが多用されており、小学生でも手にとれる
作品だと思います♪